夏カドでは、自然界のバランスを考え、畑作りをしています。自然界では、多様な生物達がお互いを支えあい、バランスのとれた生態系を築き上げています。
しかしながら、畑では、通常1種の植物が優先して生活するため、そのバランスが乱れています。そこで、夏カドでは、この自然界のバランスをお手本にして、自然界に近い畑作りを目指しています。例えば、トウモロコシ、いんげん、カボチャを一緒に栽培(混植)しています。
この混植の秘密は、植物の根っこにあります。トウモロコシの根が真っすぐ地中深くまで伸びるのに対し、いんげんやカボチャの根は、主に地表面に沿って伸びています。これにより、お互いの根が干渉することなく、適度に根圏菌の多様性を保ちながら、成長することができます。
特に、カボチャは夏の強い日差しが苦手です。そのため、背丈の高いトウモロコシにより、適度に直射日光を遮られている方が、カボチャが良く育つといいます。この知恵は大変古くから利用されており、アメリカの先住民であるインディアンは、ずっと昔からトウモロコシとカボチャを同じ場所に植えていたそうです。
このように、自然界のバランスを考えることで、植物がお互いの成長を助け合うだけでなく、農薬の使用を抑えることができます。夏カドでは、このような古くからの知恵を利用し、強い野菜を育てることを目標にしています。
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