・自然エキスについて
夏カドでは、自然の植物から抽出した自然エキスを栽培に利用することで、農薬の使用を抑えています。
ここでは、自然エキスにどのような植物が使われているかをご紹介します。少し理系チックな内容ですが、ご興味があればぜひお読みください。
「自然エキス」の材料には、とても身近な植物を使っています。
例えば、ドクダミ、マツ、スギ、クスノキ、ニンニク、トウガラシ等から抽出します。
これらの植物はどれも独特な香りを持っていますが、この香りの正体が植物を守る成分になります。
この独特な香りは、
・アルカロイド
・フェノール
・テルペン
・硫黄化合物 が主な成分となっています。
・アルカロイドでは、
トウガラシの「カプサイシン」やコーヒーの「カフェイン」が有名です。
他には、医療現場で使われるモルヒネや、マラリアの薬として使われるキニーネなどもあります。
・フェノールでは、
「ポリフェノール」がとても有名です。
フェノールは抗菌作用があり、さまざまな病害菌の抗菌に使用します。
お茶の殺菌効果もこのポリフェノールが主役です。
・テルペンには、
ミントに含まれるメントール、クスノキの樟脳があります。
タンスの虫よけとして、クスノキの樟脳がよく使われています。
おばあちゃんの家のタンスの香りがします。
・硫黄化合物には、
ニンニクのアリシンがあります。とても強い抗菌作用と害虫忌避作用があります。
他にも、ニラやネギも同様な成分を持っています。
夏カドでは、これらの成分を上手に抽出し、自然エキスとして利用することで、
農薬を抑えた栽培に挑戦しています。